英語

英会話学習-NHKラジオ英会話で学ぼう

はじめに

今回の課題

はじめに、今回の課題はこれです。

今回の課題

  • いつでも、どこにいても、スマホさえあればNHKラジオ英会話で英会話を学べるようにしたい。

英語学習教材はたくさんありますが、安価に学ぶ方法の一つとして、NHKラジオ英会話があります。放送時間が決まっているので、いつでも聞けるようにするために録音する方法と、どこにいても学べるようにするための環境を作る方法について説明します。

英会話学習の動機

初めて海外出張に行ったのは、2016年の春のフィリピンでした。

しかも、何度も不具合を出してしまったことからお客様がお怒りになってしまい、責任者からちゃんと説明をしろとの要求に応えるために、不具合を出したことについての謝罪と、今後の方針についてご説明するという、結構重い仕事でした。

当時は、リーディングとリスニングは何とか出来たので、相手の言っていることを理解することはできました。しかし、全くしゃべれなかったので、まともな会話はできず、もちろん、議論になりませんでした。できても、ふんふん言いながら頷いているだけです。一緒に渡航した営業さんには相当迷惑をかけてしまいました。

カンペがあったから、謝罪と説明については何とかなりました。しどろもどろな英語での説明でも、日本から責任者が来て説明を受けたことで、お客様の怒りは収まったようです。

なんとか山を越えることはできたのですが、ここで思いました。

英語がしゃべれないと、海外で仕事なんてできないよ。

ホントこれです。

日本人なんだから、日本語だけしゃれれれば十分だし、海外になんて行かないからいいのさ。外国人が日本に来るなら、日本語を学んでしゃべれるようになるべきでしょ。

もちろん、まともに英語がしゃべれないことの負け惜しみです。「酸っぱいぶどうの機制」ですよね。英語が喋れることに価値なんてないと、思い込むようにしていました。中学生のころから英語に苦手意識があったので。

ちなみに、酸っぱいぶどうの機制についてはこちらを参照ください。

そして、いつまでも英会話ができないままでいるわけにもいかないし、何より、海外の市場にアクセスするためには必須のスキルと認識したので、2016年当時43歳だった関谷さんは、再度英語を学ぶことに決めました。

これがきっかけです。

既に43歳だったので、遅すぎるかもとも思いましたが、始めなければ何も変わらないので、一歩踏み出すことにしました。

選んだ学習方法

英会話教室は高価だし、効果に疑問があるし、コストパフォーマンスが悪いと思っていたので避けました。そして、出来るだけ費用を抑えて効果的に学ぶ方針にして、以下の4点を選んで学び始めました。

  • NHKラジオ 英会話
  • オンライン英会話
  • 英単語学習アプリ
  • TOEIC学習アプリ

そして、出来る限り毎日英会話を学びました。

イチロー選手が言った、

「いま、小さなことを積み重ねることが、とんでもないところに行くためのただ一つの道なんだというふうに感じています。」

というのは経験上よく知っています。なので、上達していると実感できなくても、とにかく実直に毎日継続しました。

その結果、今では2016年の当時よりもずっと普通にしゃべれるようになりました。まだ適切な言葉が思い出せなかったりわからなかったりして、考えていることを正確に表現できないこともありますが、それでも、頑張って伝えるようにすると相手もわかってくれて会話ができるようになったのは大きな進歩だと思っています。

今回は、同じような境遇の人のために、NHK語学による英語学習を効率的に行うための環境構築と実際の学習方法について説明します。

では、見ていきましょう。

NHK語学での英語学習

概要

NHK語学の英語講座には、小学生向け、中学生向け、中高生向けから、ビジネス英会話まで幅広い範囲で講座を構成しています。

各講座にはNHKが定義したレベルが設定されていて、ビジネス英語はB2~C1に設定されていました。

A1:日常生活での基本的な表現を理解し、ごく簡単なやりとりができる
A2:日常生活での身近なことがらについて、簡単なやりとりができる
B1:社会生活での身近な話題について理解し、自分の意思とその理由を簡単に説明できる
B2:社会生活での幅広い話題について自然に会話ができ、明確かつ詳細に自分の意見を表現できる
C1:広範で複雑な話題を理解して、目的に合った適切な言葉を使い、論理的な主張や議論を組み立てることができる

レベルの詳細はこちらを参照ください。

また、NHKラジオでの講義だけでなく、Webやアプリからも講義にアクセスできるため、NHKラジオで聞き逃したときに1週間前までの講義を視聴することもできるようになっています。

NHKラジオでの英会話学習は、以下の2つの講座がお勧めです。

  • ラジオ英会話
  • ラジオビジネス英語

特に、関谷さんはラジオビジネス英語が秀逸だと思っています、コンテンツが実際にありそうなビジネスシーンを想定していて、そのまま使えるフレーズが紹介されています。また、ビジネス英語でのメールの書き方や、時事エッセイまで取り上げています。

例えば、インドネシアで住宅販売会社にプレゼンをするシーンとか、関谷さんが経験した状況と似ているため、あの時こうしていればよかったのかという内容が結構あり、とても参考になるのです。

英語でのメールの書き方も、とても参考になます。文面が固くなり過ぎず、くだけ過ぎない適度な表現は、誰も教えてくれません。

そして、

1回の講義は15分なのですが、とても練られている講義だと思います。

これが無料で公開されているというのが本当に素晴らしいと思います。

NHK語学についての詳細はこちらを参照ください。

NHK語学講座は、ネットラジオとして公開されていて、スケジュールが組まれていて毎日同じ時間に講義が行われています。

もちろん、リアルタイムに講義に参加できるのが良いのですが、リアルタイムに参加できない場合や、何度も繰り返し視聴したい場合のために、録音をしておきたくなります。

なので、ネットラジオの録音環境を構築する方法を次に説明します。

環境構築

何時でも何処でもNHK語学講座を聞ける環境を構築するために、以下の3つを準備します。

  • NHK語学講座を録音するためのPCと録音ソフト
  • 録音したファイルを保存するためのクラウドストレージ
  • NHK語学講座の電子書籍を読むための、楽天koboか、Amazon Kindle

録音用PC

まず、録音ソフトを起動させるWindows PCを用意します。このPCは録音する時間には起動してある必要があるので、録音時間に手動でPCを起動するか、面倒であれば24時間ずっと起動させっぱなしのPCを用意するのが良いでしょう。

あるいは、WindowsのVPSを借りてしまうという手段もあります。WindowsだとOSのライセンス料がかかるのでどうしても高くなり、最も安い1stレンタルサーバのパーソナルOneプランでも月額1,000円かかってしまいます。ちなみに、12カ月契約だと月額900円、24カ月契約だと月額800円まで下がります。検討される方は下記リンクを参照ください。

最初は、初期投資を抑えるために、手元のWindows PCを録音用に準備されるのが良いかと思います。

録音用ソフト

録音用のソフトは「らじれこ」を使用します。

「らじれこ」をインストールしたら、NHK語学講座の受けたい講座の録音設定をします。

まずは、「マイラジオ」から「NHKラジオ第2」を選択して番組一覧を表示します。

続いて、表示された番組表から、録音したい番組の「予約」ボタンを押します。

録音予約を確認すると、スケジュール1回で登録されていることが確認できます。

毎週予約させるようにしたいので、予約一覧の右端にあるギヤアイコンをクリックして設定画面を表示し、以下のように修正します。

ラジオビジネス英語は月~金なので、毎週月~金にチェックを入れます。

また、録音後に自動コピーする場所を指定します。

録音後にコピーする場所は、この後説明する、GoogleDriveと同期する場所にします。

Google Driveに同期しておけば、スマホでどこからでもアクセスすることができますからね。

録音ファイル保存場所

録音ファイルを保存する場所としてはクラウドストレージを使用します。

ここでは、クラウドストレージとしてGoogle Driveを使用します。もちろん、他のクラウドストレージでも録音したファイルを同期できれば問題ありません。DropBoxやOneDriveやBOXを使う事でも実現可能です。無料で使用可能な容量として一番大きい15GBまで使えるGoogle Driveをここでは採用しています。

クラウドストレージについての比較はこちらを参照ください。

以下のサイトにアクセスし、PCにGoogle Driveのアクセスソフトをインストールします。

すると、Windows エクスプローラーからドライブとして見えるようになります。

Google Driveの設定で「らじれこ」で録音したファイルを保存するファイルをGoogle Driveと同期するように設定します。

録音したファイルを保存用のフォルダは、Google Driveと同期するにチェックを入れます。

スマホにもGoogle Driveアプリをインストールすることで、どこにいても録音したNHK語学を聞くことができるようになります。

テキスト

楽天koboやAmazon Kindleにアクセスし、「NHK出版」で検索すると、目当ての講座のテキストが表示されます。

テキストは毎月出版されて、5000円なので、必要であれば注文すればすぐに確認することができます。

書店では当月のテキストはほぼ入手できないのですが、電子書籍では過去のテキスト含め全て入手可能なのがメリットですね。

実はこれ、あまりメリットとは認識されていませんが、関谷さん的には最も大きなメリットです。いざ勉強しようと思ってテキストを探しに本屋に行っても、ほとんどの場合、当月のテキストは売り切れているし、ネット書店で購入するにも売り切れていることが多いので、思い立ってすぐにやるという行動に制約がかかるのですよ。

でも、電子書籍に売り切れはありませんし、何より、どこにいてもすぐに購入し、そしてすぐに内容を確認することができます。しかも、かさばらないし、スマホ一つあれば全て完結できるのがとてもスマートです。

学習方法

NHK語学講座は1回15分と短いのですが、内容はかなり充実しています。

一回視聴しておしまいではなく、何度か視聴して理解度を上げ、キーフレーズを暗唱できるようになるのがお勧めです。特に、キーフレーズはそのまま使うことができるフレーズばかりなので、一日一フレーズ覚えれば、1年後には240フレーズ覚えることになり、十分英会話学習にプラスになります。

参考に関谷さんの学習方法は以下のような感じで、一日3回視聴しています。

1回目 朝通勤時

前日の夜に録音したビジネス英会話を車の中で流します。

初めて視聴する回になりますが、スキットやキーフレーズはできる限りシャドウイングして、とにかく英語の発音に慣れることを目的に視聴します。

2回目 昼休み

テキストを確認しながら視聴し、通勤時につかみきれなかった内容を確認すると共に、新しい単語やフレーズを何度も繰り返し反芻し、頭に刻み込みます。

この時、ポケットに入る小さいノートにキーフレーズを書き出し、折に触れて思い出すときに思い出せなかった時のために使います。ここは、スマホにメモするのではなくて、小さいメモ帳にメモをする方が効果的です。

3回目 夜寝る前

夜寝る前は、一つ前の講座を視聴します。ここでは意味をつかみながらシャドウイングをします。

経験上、同じ講座を一日に3回視聴すると飽きてしまい、頭に残らないからです。

一つ前の講座を視聴することで、キーフレーズの復習にもなりますし、忘れかけてきた単語やキーフレーズを記憶に定着するためにも有効です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

知っている人は知っていると思いますが、NHK語学 英会話、ビジネス英会話は、ほんとに秀逸です。

英語をしゃべれるようになりたいと思っている方は、一度視聴することをお勧めします。

今回紹介したのは、いつでもどこでもNHK語学を視聴できるようにするための環境構築と、関谷さんの学習方法について紹介しました。

皆様の参考になればいいなと思います。

また、今後、PCを起動しっぱなしは嫌だよ、という方のために、Raspberry PIを使った録音サーバの構築方法についても紹介したいと思います。

では、今日も良い一日を。

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