久しぶりに飲みに行きました
緊急事態宣言が明けるまで飲みに行くのは我慢していました。飲みに行けないストレスはなかなかひどかったので、久しぶりに同僚と飲みに行き、それはもう楽しくて仕方ない時間を過ごしたわけです。
そして、最近おなかを気にしているので、ビールではなくてハイボールをぐいぐい飲み続けたわけであります。家家楽(かからく)のハイボールは、他の居酒屋と違って、明らかにウィスキーの量が多く、ジョッキ一杯だけで相当酔いが回るわけです。そんなハイボールを、ええ、楽しくて何杯も飲んだわけです。
娘に迎えに来てもらったわけですが、この時点ですでにいつ迎えに来てもらったのか、会計をちゃんとしたのか、まったく記憶にございませんでした。
そんな状態であるにもかかわらず、そのまま家に帰ればいいのに、いきつけのスナックに行くんだと言い張り、娘の反対を押し切り、街の中まで送ってもらいました。
おとん、おうち帰ろうよ。でろでろに酔ってて、何言っているかわからないよ。
行くって約束しちゃったから、顔出さないとなんだよ~。大丈夫大丈夫。そんなに酔っていないよ~。
はい、あほがここに一名ですね。こんな会話をしたそうですが、まるでまったく覚えてございません。今覚えば、この時点でおうちに帰っておけば、その後に発生する問題を回避することができたはずでした。
いつものスナックに行ったのですが、案の定、何をしたのか何をしゃべったのか、まるで全く覚えてございません。ダメな大人です。
後でお財布を見たら、カード利用明細が残っていたので、きちんとお会計はしていたようでした。
帰宅途中で
0時過ぎていたようで、お迎えを呼ぶでもなくスナックから家まで徒歩で帰ったわけなのですが、酔いすぎて頭がどうにかなっていたようで、歩きながらおかしなことを思っていました。
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
見たことない場所を歩いているけど、お家に着くのかしら?まぁ、歩いていれば、どこかに着くでしょう~
はい、あほですね。典型的なひどい酔っ払いです。この時点の記憶はおぼろげにあるのですが、最近、異世界物のラノベの読みすぎでしょうか、覚えのない街並みに、まるで異世界を歩いているように感じました。これまでも酔っぱらって歩いて帰ることはしばしばありましたが、こんなのは初めてでした。
後でGoogle Mapのタイムラインを確認したところ、明らかに間違えた道を歩いて帰っていました。見たことのない街並みに感じるのは当たり前ですね。それはそうと、Google先生は当の本人が酩酊状態でも正しく記録を取っておいてくれるので非常に優秀です。
途中、あまりに気持ち悪くなって、歩行者専用の橋の真ん中にあるベンチに横になった覚えがあります。この時に、どうやら倒れこむように横になったようで、頭と肩と腰をしたたかに打ち付けたようでした。次の日起きて頭が痛かったのですが、飲みすぎで頭が内側から痛いだけでなく、外傷ができていて痛かったというオチにもつながります。
当然、気持ち悪い状態だったので、ゲーってしました。胃の中に残っていたブツは全て出してしまったと思います。ゲーってしている間は辛くて、死んじゃうかもしれないと思いました。こんなに気持ち悪くて死にそうになったのは7月にコロナにかかった時以来だったので、人って定期的に死にそうなくらい気持ち悪くなるんだな、なんてあほなことを考えていた覚えがあります。
胃の中のものを全て出してしまったので、幾分すっきりしたため、また歩いてお家に向かいました。それはもう相当すっきりしていたようで、手を振りながら、るんたるんたして歩きました。どうも手が寂しいなあとは思ったのですが、このすっきり感には代えられません。気にせず家に向かいました。
そして、奇跡的に、きちんとお家に帰ることができてベッドに横たわることができたようでした。
事件は翌朝に起きました
お父さん、起きて。警察。警察が来てるよ。
なんだよぉ。眠いよぉ。
お父さん、何かしたの?警察が来て、生きているか確認したいって言ってるよ。
え?え?何もしてないよ?そもそも生きてるよ?
朝6時だったので、眠い目をこすりながら、何とか怠い体を起こして玄関まで行ってみると、そこには警察の方が4名もいらっしゃいました。パトカー1台に2名の警官と、覆面パトカー1台に2名の警官と合わせて4名も。なぜに4名も警察官が家の玄関にいらっしゃるのでしょう?しかも関谷さんの生存確認をしたいってなに?昨夜のことを全く覚えていないので、何か犯罪っぽいことでもしたのでしょうか、と、がくがくしながら彼らと接しました。
関谷さんですね、昨夜橋の上のベンチにカバンを置き忘れていたようですよ。犬の散歩途中の方が橋のたもとにカバンが置いてあるのを見つけて、だれかが自殺したのではないかと心配されて、通報があったのですよ。
大変ご迷惑をおかけしてすみませんでした。確かに、橋の上で横になって、その時にカバンを置き忘れたかもしれません。帰り道、手に重量を感じずに寂しいなと思ったのは間違いではなかったようでした。
訪問された警官の手には、しっかりと見覚えのある関谷さんのカバンを手にしていました。どうやら、早朝に散歩をしていた方が、橋の上にカバンだけおいてあるのを見つけて、誰かが自殺したのではないかと思い、通報したに至ったとのことでした。それで、生存確認をしたかったというわけでした。
戻ったカバンの中身
カバンの中身を確認したところ、失ったものは何もありませんでした。お財布の中には、現金4千円、クレジットカード、銀行のキャッシュカード、マイナンバーカード、運転免許証等、現金はともかく、それ以外に失うとやばいものばかりで、更に、カバンの中にはパスポート、社員証、携帯電話も入っていました。冷静になって、これらがなくなったことのことを考えると、ぞっとしました。
日本だから全て失わずに戻ってきましたが、これが海外だったら、全て失い身動きが取れなくなったことでしょう。日本の安全性、パネェと心から思いました。
見つけていただいた方、並びに、家まで届けてくれた警察の方々、大変ありがとうございました。
これからは、飲みすぎないように気を付けます。